海外では骨粗鬆症治療における「Goal-directed treatment」の方針が報告されている.米国では骨粗鬆症治療域を脱することを治療のゴールとし,そのための治療目標として,骨粗鬆症治療の開始理由が骨密度低下の場合は,骨密度Tスコア>-2.5,そしてFRAX®が理由の場合は,10年間の主要骨粗鬆症性骨折リスク<20%,大腿骨近位部骨折リスク<3%が提案されている.今後,わが国独自の治療目標の設定が待たれる.
「KEY WORDS」骨粗鬆症,治療目標,骨密度,骨折