特集 変形性膝関節症の早期病変の診断から治療まで
Ⅴ.早期OAの治療の可能性とレギュラトリーサイエンス 4.OAに対する新規薬剤治療の可能性:SIK3をターゲットとした分子標的治療薬の開発
THE BONE Vol.32 No.1, 113-117, 2018
変形性関節症(OA)の病変は,関節軟骨の変性が主である.関節軟骨の変性の病態を理解してターゲットとなる分子をみつけ,その分子の活性を阻害する物質を探索することで治療薬が開発されようとしている.我々は,SIK3がヒトOA関節軟骨で活性化しており,SIK3がマウスOAモデルの病態の責任分子の一つであることを示した.そして,SIK3阻害剤はマウスOAモデルの変化を軽減したことからOA治療薬の候補になり得ると考える.
「KEY WORDS」関節軟骨,SIK3,細胞内シグナル,コンディショナルノックアウト,マウスモデル,OAモデル
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。