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特集 変形性膝関節症の早期病変の診断から治療まで

Ⅱ.早期OAの病態 2.早期膝OAの臨床病態―軟骨成分を加味した骨棘と半月板逸脱の関連―

石島旨章羽田晋之介金子晴香劉立足青木孝子根岸義文百枝雅裕久保田光昭長尾雅史斎田良知高澤祐治池田浩岡田保典金子和夫

THE BONE Vol.32 No.1, 45-53, 2018

変形性膝関節症(膝OA)の早期でもMRIでは骨棘,軟骨病変,骨髄異常陰影を高頻度で認める.さらに,半月板逸脱(MME)が発症および進行に重要な役割を担うがその発生機序は不明である.我々は,早期膝OAの骨棘に注目し,骨棘にはその約半分を占める軟骨成分があり,したがって通常のMRIでは骨棘を過小評価すること,そしてMMEの関連因子は脛骨内側骨棘幅であり,MMEが進むと内側半月板(MM)変性も進む可能性があることを示した.
「KEY WORDS」変形性膝関節症,骨棘,内軟骨性骨化,半月板逸脱,軟骨摩耗

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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