特集 生活習慣病と骨粗鬆症 ―最新の基礎研究と臨床のトピック―
Ⅲ.トピックス 2.生活習慣病治療薬の骨粗鬆症と骨折に対する影響
THE BONE Vol.31 No.4, 77-82, 2018
生活習慣病治療薬のなかで,抗うつ薬の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(selective serotonin reuptake inhibitors:SSRI),ループ利尿薬,制酸薬のプロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor:PPI)の使用に伴う骨量減少や骨折リスクの上昇が,メタ解析によって示されている.一方,その詳細な機序については不明な点が多く残されている.骨折リスクが高いと予想される症例では,これらの薬剤開始前に骨粗鬆症のスクリーニング検査を行うことが勧められる.
「KEY WORDS」抗うつ薬,利尿薬,制酸薬,骨折,転倒
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