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Ⅳ.骨免疫学と新たな治療への展望 3.骨髄由来間葉系幹細胞を用いた骨関節疾患治療

THE BONE Vol.31 No.2, 95-100, 2017

間葉系幹細胞は,骨芽細胞・骨細胞,軟骨細胞,筋細胞,脂肪細胞などの関節を構成する中胚葉系細胞に分化する多能性幹細胞であり,顕著な自己増殖能,複製能を有する.また,容易に採取可能で,強力な免疫抑制作用を発揮し,移植拒絶反応に対して臨床応用されている.ヒト骨髄由来間葉系幹細胞は,炎症性サイトカインの存在下でも骨芽細胞,軟骨細胞へ分化が誘導された.また,破骨細胞の分化誘導を抑制し,Tregを誘導して免疫抑制作用を発揮した.さらに,コラゲン関節炎モデルラットでは,間葉系幹細胞はscaffoldとして用いることにより移植部位での局在が高まり,免疫抑制作用,関節炎制御作用,関節破壊修復作用が誘導された.以上より,間葉系幹細胞の骨関節疾患の局所治療ツールとしての有望性が示唆され,関節組織の再生・修復を目指した実践的展開が期待される.
「KEY WORDS」mesenchymal stem cells,regeneration,joint,bone,rheumatoid arthritis

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抄録