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骨を見る立ち位置(3)-肩と重量-

THE BONE Vol.31 No.1, 105-109, 2017

先回から肩甲骨のかたちを考え始めている1).特に外側観をもとに,肩甲棘,そしてそれによって分けられる棘上窩,棘下窩の意味を論点とした.前半身に体重の過半を集める哺乳類なら,肩甲骨を二,三の観点から見るだけで,その種のロコモーション戦略が推察できる.棘上窩と棘下窩にそれぞれ付着する棘上筋と棘下筋には,単純な二律背反的解釈は一定に危険だとしても,そのくらいに重い機能的な意味があるといえる.
少しだけ視点を変えて,動物がどう動くかというロコモーションの論題ではなく,動物の大きさと形態の関係はどう決まるのかという,サイズ適応の話題にふれてみたい.論点は,サイズすなわち体重に対する肩の形の決定要因という,別の本質を扱うことになる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録