変形性膝関節症(膝OA)の痛みは基本的には侵害受容性疼痛である.侵害刺激の発生要因は生体力学的因子に伴う機械的刺激の変化と炎症に大別できる.膝OAに対する既存の保存療法には非薬物療法と薬物療法があり,その併用が有効とされているが,いずれも対症療法であるためその鎮痛効果は十分ではないのが現状である.今後は疾患修飾作用に良好な鎮痛作用が加わった新規保存療法の開発が望まれる.
「KEY WORDS」変形性膝関節症,痛み,保存療法,生体力学的因子,炎症
「KEY WORDS」変形性膝関節症,痛み,保存療法,生体力学的因子,炎症