2014年春号の本誌で｢骨粗鬆症の新しい診断基準と関連ガイドライン｣という特集を組ませていただいた．その際には，骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版，原発性骨粗鬆症の診断基準（2012年度改訂版），椎体骨折評価基準（2012年度改訂版），骨代謝マーカーの適正使用ガイドライン（2012年版），生活習慣病骨折リスクに関する診療ガイド（2010年），ビスホスホネート関連顎骨壊死に対するポジションペーパー（2010年版と改訂追補2012年版）について紹介した．その後に発刊されたのは，「ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療ガイドライン：2014年改訂版」と「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版」である．今回は｢骨粗鬆症関連ガイドラインと日常診療｣と題した特集とさせていただき，新たに出されたガイドラインの内容を中心に紹介していただくとともに，日常診療上重要な項目については，ガイドラインの内容以降の新たな知見についても解説していただいた．