<< 一覧に戻る

特集 筋と骨

11.骨と筋と栄養

Bone,muscle and nutrition

平坂勝也

THE BONE Vol.29 No.3, 87-92, 2015

超高齢社会を迎えているわが国では,加齢による筋・骨萎縮の予防は高齢者のQOL(quality of life)向上と運動器症候群(ロコモティブシンドローム)発症予防に重要である.サルコペニア(老化による筋萎縮)や骨粗鬆症の発症には筋・骨間の負のフィードバックが関与することが示唆されている.本稿では筋・骨萎縮でみられるシグナル伝達経路と筋・骨萎縮予防のための栄養学的なアプローチに関する知見を紹介したい.筋・骨萎縮に関与する経路の分子機構の理解は,新しい治療法のアプローチの開発のために重要であると考える.
「はじめに」筋と骨代謝と栄養学は非常に深い関係がある.特に,サルコペニアや骨粗鬆症の発症原因には,身体活動低下による廃用性症候群や低栄養,ビタミンD不足などが関与する.本稿では,まず,筋・骨の成長に重要なシグナル伝達経路とその破綻によって起こるシグナル変化について述べる.その後,筋・骨萎縮の予防法について,栄養学的なアプローチを中心に概説する.
「key words」筋・骨萎縮,ユビキチンリガーゼ,IGF-1シグナル,ビタミンD,イソフラボン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る