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特集 筋と骨

7.筋と骨をつなぐ臓器:腱と筋膜

Development and integration of the musculoskeletal system

吉本由紀山下寛宿南知佐

THE BONE Vol.29 No.3, 63-68, 2015

身体運動を司る運動器が一体化して機能するためには,筋骨格系は腱や筋膜によって統合されなければならない.これまで,筋や骨格そのものの形成・維持・再生に関する研究は精力的に進められてきたが,これらの運動器コンポーネントを連結する組織に関する研究はまだ緒についたばかりである.本稿では,腱や筋膜の構築・維持にかかわる細胞の特性について分子レベルで解析した研究トピックスを中心に,最近の動向を概説する.
「はじめに」組織形成のプロセスにおいて独立した原基として形成される骨と筋肉は,コラーゲンに富む線維組織である腱によって連結されて初めて一体化した運動器として機能することができるようになる.筋組織を包む筋膜も腱と同様に線維性であり,筋肉を区画化し,筋肉間の摩擦や筋肉の過剰な動きを抑制するだけでなく,腱と協調して,筋収縮によって生じた力を骨格に伝達する役割も果たしている.
「key words」腱,筋膜,Scleraxis,Sox9,Tenomodulin

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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