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特集 筋骨格系とエネルギー代謝

3.脂肪細胞とエネルギー代謝

Adipocytes and energy expenditure

大山夏奈梶村真吾

THE BONE Vol.29 No.1, 35-41, 2015

褐色脂肪細胞は,エネルギーを消費して熱を産生することに特化した脂肪細胞である.褐色脂肪細胞には,骨格筋と共通の前駆細胞に由来する古典的褐色脂肪細胞と,白色脂肪組織中にさまざまな環境要因によって分化誘導(褐色化“Browning”)されるベージュ脂肪細胞の2種類の熱産生脂肪細胞が存在する.近年の研究により,成人ヒト褐色脂肪組織はベージュ様の脂肪細胞で構成されていることが示唆されていることから,ベージュ脂肪細胞の分化を制御する分子機構を解明することにより,エネルギー消費量を亢進するという新しい肥満治療法への応用が期待されている.本稿では,褐色脂肪組織のエネルギー消費メカニズムや肥満・糖尿病への影響を述べるとともに,ベージュ脂肪細胞の分化制御にかかわる食品成分について概説する.
「key words」褐色化“Browning”,ベージュ脂肪細胞,UCP-1,熱産生,カプシエイド

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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