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特集 筋骨格系とエネルギー代謝

2.アディポサイトカインと心血管疾患

Protective effects of adipocytokines on cardiovascular diseases

大橋浩二大内乗有

THE BONE Vol.29 No.1, 29-34, 2015

臨床的に低アディポネクチン血症は冠動脈疾患発症に関与しており,アディポネクチン欠損マウスを用いた実験医学的検討でも,アディポネクチンはマウス心臓虚血再灌流および心臓圧負荷モデルにおいて心保護作用を発揮する.アディポネクチンパラログであるCTRP9もマウス心臓虚血再灌流および下肢動脈ワイヤー傷害モデルにおいて心血管保護的に働いており,今後アディポネクチンファミリーの研究は心血管疾患の病態解明に重要であると考えられる.
「はじめに」脂肪組織はアディポサイトカインと総称される多くの生理活性物質を産生し,近傍あるいは遠隔臓器にさまざまな影響を及ぼし,肥満関連疾患の病態にも強く関与している.アディポサイトカインの多くはTNFαのように炎症性惹起性に働き,心血管病を促進するものが多いが,アディポネクチンは抗炎症性に働き,心血管病を含むさまざまな肥満関連疾患の病態に対して防御的に作用することが多く報告されている.
「key words」アディポネクチン,CTRP9,虚血性心疾患,心臓虚血再灌流モデル,大動脈縮窄心臓圧負荷モデル

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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