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Medical Scope

炎症性腸疾患における内視鏡検査の課題と今後に期待すること

長堀正和

Pharma Medica Vol.41 No.2, 72-75, 2024

炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)の診療において、内視鏡検査は疾患の診断はもちろんだが、近年では、粘膜治癒という治療目標達成の評価のため、また、特に長期経過例におけるサーベイランスなど、使用される機会は、患者数の増加とも相まって、ますます増えていくことが予想される。一方で、患者視点からは、前処置も含めて、決して負担の少ない検査とはいえず、患者の苦痛を軽減し、QOLの改善につながるような進歩が期待される。その際には、全処置や内視鏡検査そのものの進歩だけでなく、内視鏡医のトレーニングや代替検査の進歩や、AIの活用なども期待される。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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