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特集 貧血と諸疾患の機序を探る

慢性炎症に伴う貧血(慢性疾患に伴う貧血)

生田克哉

Pharma Medica Vol.39 No.11, 33-37, 2021

慢性炎症に伴う貧血(anemia of inflammation:AI)は,慢性疾患に伴う貧血(anemia of chronic disease:ACD)とも呼ばれ,臨床の場ではACDという略語が実際にしばしば使用されている。各種の感染症,膠原病,腫瘍性疾患など,慢性的な炎症状態で認められる貧血であり,背景となる基礎疾患の幅広さから,さまざまな診療科において遭遇する頻度の高い病態である。体内の鉄代謝を総括的に調節する因子であるヘプシジンが,炎症の影響で不適切に発現亢進してしまうことに起因する機序が有名であるが,それ以外の機序も多く関与している。小球性貧血を呈することから鉄欠乏性貧血との鑑別が重要となり,実臨床での治療においても注意が必要となる。
「KEY WORDS」炎症,貧血,鉄代謝,ヘプシジン,サイトカイン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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