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特集 アトピー性皮膚炎 Basic & Clinical, Perspective

皮膚細菌叢とアトピー性皮膚炎

川崎洋

Pharma Medica Vol.39 No.7, 23-28, 2021

アトピー性皮膚炎と皮膚細菌叢の関連は,病変部で黄色ブドウ球菌が多く検出されることが古くから知られていた1)。しかし,培養により細菌の存在を把握する程度しか解析手段がなく,培養できるのはごく一部の細菌に限られるため,皮膚に定着する細菌叢の皮膚疾患病態への関与の解明が長らく進まなかった。近年のシークエンス技術の発展は,マイクロバイオーム(microbiome,細菌叢を構成する細菌種の集合ゲノム)を網羅的に解析することを可能とし,アトピー性皮膚炎と細菌叢との関わりが急速に解き明かされ2),その知見をもとにした新しい治療法が次々と考案されつつある。本稿では,皮膚細菌叢のアトピー性皮膚炎病態への関与に関する最近の知見と課題を概説する。
「KEY WORDS」アトピー性皮膚炎,皮膚細菌叢,マイクロバイオーム,黄色ブドウ球菌

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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