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特集 高齢妊娠・出産の現状と課題

ハイリスク妊娠と高齢妊娠

②妊娠高血圧症候群とその関連疾患

関博之

Pharma Medica Vol.38 No.6, 15-19, 2020

分娩数は1970年以降漸減し続け,2019年は正確な数字はいまだ報告されていないが,約864,000件まで減少する見込みである。昭和の時代は母体年齢のピークが25〜29歳であったが,2000年を過ぎると母体年齢のピークが30〜34歳に移動し,40歳代の分娩数も増加している(表1)。近年は妊産婦の高齢化が顕著になってきたが,その要因は女性の社会進出による晩婚化と生殖補助医療の普及によると考えられている。本稿では,妊産婦の高齢化という観点から妊娠高血圧症候群(hypertensive disorder of pregnancy:HDP)を解説する。
「KEY WORDS」妊娠高血圧症候群,高齢妊娠,降圧療法,長期予後

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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