<< 一覧に戻る

特集 高齢妊娠・出産の現状と課題

ハイリスク妊娠と高齢妊娠

①早産

中井章人

Pharma Medica Vol.38 No.6, 9-13, 2020

出産年齢の高齢化は人口減少の大きな要因で,近年では35歳以上の妊婦が全体の約30%を占める。高齢妊娠と早産の関連は必ずしも明確にされていないが,母体年齢の増加はさまざまな合併症のリスクになり,母体・胎児の保護を目的に行われる治療(人工)早産を増加させる。また,出産年齢の高齢化は生殖補助医療の需要を増加させる。生殖補助医療による妊娠では自然早産率が高く,高率に治療早産が必要になる産科合併症の頻度が増加する。
本稿では,これら高齢化に伴う早産リスクと治療の現状と課題について解説する。
「KEY WORDS」自然早産,治療早産,高齢妊娠,生殖補助医療,双胎

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る