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特集 CKDの病態理解と新規治療法開発の現況

Keap1/Nrf-2とinflammasome活性化

長洲一

Pharma Medica Vol.38 No.5, 53-57, 2020

本稿では慢性炎症の主軸の1つであるinflammasomeとその制御に関わる可能性があるKeap1-Nrf2経路について述べる。
近年,自然免疫システムの1つであるinflammasomeがさまざまな病態により引き起こされる炎症の遷延機序として重要であることが判明してきた。Inflammasomeは感染性・非感染性シグナルのパターン認識受容体NOD-like receptor(NLRP)-3 apoptosis-associated speck-like protein containing a CARD(ASC)などからなる細胞内蛋白複合体である。Inflammasome活性化によりprocaspase-1がcaspase-1に活性化され,前駆体からIL-1βやIL-18に転換し,炎症反応の誘導や進展に重要な役割を果たす。
「KEY WORDS」慢性炎症,ミトコンドリア,活性酸素,マクロファージ

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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