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特集 CKDの病態理解と新規治療法開発の現況

CKDの病態解明を目指して:リバーストランスレーショナル研究の挑戦

木村友則

Pharma Medica Vol.38 No.5, 47-51, 2020

最近,トランスレーショナル研究の限界と,リバーストランスレーショナル研究(われわれはリバトラと呼んでいる)の重要性が認識されている(図1)。トランスレーショナル研究は,基礎研究での成果を,臨床に応用する研究だが,スムーズに臨床応用につながっているとは限らない。なぜなら,基礎研究の成果が臨床のどのような状況に応用できるか予想するのは意外と難しいからである。神経の研究を進めるために,ある生物学的分野や技術について研究していたはずが,なぜか腎臓の研究になってしまった,という話をよく聞く。一方でリバトラは,臨床的視点を重視して,必要な基礎研究手法を選択し活用することで,臨床上の問題を解決する研究である。
「KEY WORDS」リバーストランスレーショナル研究,D-アミノ酸,慢性腎臓病(CKD),早期スクリーニング,予後,疾患活動性,難病情報解析

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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