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特集 花粉症の基礎・臨床Overview

小児花粉症の増加と対策

鈴木亮平勝沼俊雄

Pharma Medica Vol.38 No.4, 41-45, 2020

アレルギー性鼻炎はIgEを介したⅠ型アレルギー性疾患であり,マスト細胞を中心に好酸球,リンパ球などの炎症細胞が病態に関与すると考えられている1)。発作性反復性のくしゃみ,水様性鼻汁,鼻閉を3主徴とする1)。アレルギー性鼻炎は通年性と季節性に分類され,後者のほとんどは花粉症である1)
2008年の調査によれば花粉症の有病率は10年間で19.6%から29.8%に増加しており,特にスギ花粉症の増加が大きく寄与している1)2)。東京都の報告では,都内のスギ花粉症の推定有病率は2017年の時点で45.6%であり,現在もなおスギ花粉症は増加していることが示唆される3)。スギ花粉症の有病率を年齢層別にみると0~4歳で1.1%,5~9歳で13.7%,10~19歳で31.4%と,学童期以降に大きく増加し,50歳代までは30%以上の有病率を示す1)2)。アレルギー性鼻炎・スギ花粉症の低年齢化傾向も明らかであり1)2),今後はわれわれ小児科医のアレルギー性鼻炎診療機会はますます増えていくことが予想される。
「KEY WORDS」アレルギー性鼻炎,花粉症,Ⅰ型アレルギー,アレルゲン免疫療法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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