特集 腎がん診療最前線
【DEBATE】Ⅰ IO combo時代における転移性腎細胞がん中間リスク群に対する一次治療 ~推奨点と懸念点~
アキシチニブ・ペムブロリズマブ併用
Pharma Medica Vol.38 No.2, 39-43, 2020
進行および転移性の腎細胞がん(metastatic renal cell carcinoma:mRCC)の一次治療におけるアキシチニブ・ペムブロリズマブ併用療法の有効性は,KEYNOTE-426試験によって証明された1)。
KEYNOTE-426試験は,切除不能または転移性の淡明細胞型腎細胞がん患者861例を対象に,一次治療としてアキシチニブ(1日2回5mg経口投与)とペムブロリズマブ(3週ごとに200mg点滴静脈,最長35サイクルまで)を投与する併用療法群と,スニチニブ(1日1回50mg経口投与,4週間投与2週間休薬)を投与する群に1:1で割り付け,有効性および安全性を比較検討した無作為化非盲検第Ⅲ相臨床試験である。投与は,疾患の進行,許容できない有害事象の発現または医師・患者の中止決定が行われるまで継続された。
「KEY WORDS」ペムブロリズマブ,アキシチニブ,転移性腎細胞がん(mRCC),免疫チェックポイント阻害薬
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。