特集 高齢者と眼疾患
眼瞼下垂
Pharma Medica Vol.37 No.12, 17-20, 2019
加齢性(退行性)眼瞼下垂とは,神経異常や筋麻痺などの特別な原因がなく,加齢により眼瞼挙筋群(挙筋腱膜とミュラー筋:図1)の菲薄化や瞼板付着部からの裂離により,挙筋の収縮が瞼板に伝わらなくなることで生じる上眼瞼の下がりで,瞳孔中央から上眼瞼縁までの距離:MRD(margin reflex distance)≦3.5mmとなった状態を指す1)。若干の左右差がみられることが多いが,通常は両側性である。今後の高齢化社会に伴い,さらに増加することが予想される。
「KEY WORDS」眼瞼下垂,挙筋腱膜,ミュラー筋,挙筋前転法
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。