Medical Scope
青年期の社交不安障害(社交不安症)
Pharma Medica Vol.37 No.6, 67-69, 2019
疾風怒濤の時期とされる青年期に好発するのが社交不安障害である。診断基準に合致するかどうかだけではなく,プロトタイプ(典型例)に合致するかどうか慎重に診立てる。典型例では幼少時期の行動抑制と呼ばれる気質,青年期の密接な仲間関係を築かず対人相互関係の回避に向かい社交不安障害の発症に至る。多くの患者はすでに仲間関係から離脱していることがほとんどで,SSRIと個人認知行動療法の併用療法による積極的な治療介入が必要となる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。