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特集 過活動膀胱に注目!

Ⅱ 過活動膀胱の治療 ③薬物療法―β₃アドレナリン受容体作動薬

吉田正貴西井久枝野宮正範

Pharma Medica Vol.37 No.6, 33-38, 2019

過活動膀胱(overactive bladder:OAB)は尿意切迫感を必須症状とし,通常は頻尿と夜間頻尿を伴い,切迫性尿失禁はあってもなくともよいという症状症候群である。OABにおいて,薬物療法はその治療の根幹をなすものであり,さまざまな薬剤のなかで,有用性や安全性についてよく検討がなされているのは抗コリン薬とβ₃アドレナリン受容体作動薬(β₃作動薬)である。β₃作動薬の症状改善効果は抗コリン薬と同等であり,抗コリン薬に特徴的な副作用(口内乾燥や便秘など)がほとんど認められないとされている。現在ミラベグロンとビベグロンが使用可能となっており,本稿ではこの2剤について概説する。
「KEY WORDS」過活動膀胱,薬物療法,β₃アドレナリン受容体作動薬,抗コリン薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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