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特集 婦人科腫瘍の新たな治療戦略

卵巣がん手術療法の最近の考え方

田畑務

Pharma Medica Vol.37 No.2, 15-18, 2019

卵巣がん治療において,手術療法は最も重要な位置を占めると言っても過言ではない。卵巣がんの初回手術の目的は,①卵巣がんの確定診断を行い,組織型と進行期の決定を行う,②病巣の完全切除を目指した腫瘍減量術(primary debulking surgery;PDS)を行う,③予後因子に関する情報を得る,ことである。初期卵巣がんでは,staging laparotomyとして,リンパ節郭清を行うことが基本となっているが,組織型によりリンパ節郭清を省略できる可能性もある。
進行卵巣がんでは,腫瘍を完全に摘出できた症例では予後が良いことが知られている1)2)。そのため,卵巣がんの手術を行う際には,腫瘍の完全切除を目指した最大限のPDSを行うのが原則である。しかし,広汎な腹腔内播種を伴い完全切除が困難な場合は,化学療法にて腫瘍減量を図ってから(neoadjuvant chemotherapy;NAC),手術療法(interval debulking surgery;IDS)を行う場合がある。本稿では,卵巣がんに対する手術療法について,臨床試験を踏まえ最近の治療方針を述べる。
「KEY WORDS」卵巣がん,手術療法,術前化学療法,完全切除

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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