特集 超高齢社会の健康長寿を脅かす脊椎疾患―最新のトピックス―
【神経障害】高齢者の脊椎由来の慢性疼痛へのアプローチと薬物療法
Pharma Medica Vol.37 No.1, 27-30, 2019
日本は平均寿命,高齢者数,高齢化のスピードという3点において,世界一の高齢化社会といえる。総務省が発表した2018年9月時点の推計人口によると,65歳以上の人口は3,557万人となり,総人口に占める割合は28.1%と過去最高を更新し,人口の4人に1人が高齢者となった。慢性疼痛は日常生活動作(activities of daily living;ADL)の低下や介護負担の増加につながり,高齢化社会では今後大きな問題となることが危惧される1)。高齢者の慢性疼痛は,個人だけの問題ではなく社会の問題としてもクローズアップされ,薬物治療を含めた治療や対策はこのような流れのなかでとらえていく必要がある。
「KEY WORDS」高齢者,慢性疼痛,脊椎,薬物療法
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。