<< 一覧に戻る

特集 肥満症とメタボリックシンドローム:予防医学と治療医学の観点から

特定健診・特定保健指導のコンセプトとその効果検証

津下一代

Pharma Medica Vol.35 No.11, 39-43, 2017

平成20年度に特定健診・特定保健指導制度が開始され,はや10年が経とうとしている。当時も肥満やダイエットは国民的な関心事であったが,肥満者の増加に歯止めがかからず,肥満とやせの二極化が進行していた。また,従来から職場検診や住民健診は実施されていたが,事後指導などの方法や実施状況にばらつきが大きく,国として生活習慣病予防効果の検証もできない状況であった。そのようななか,メタボリックシンドローム(MetS)の概念を活用した特定健診・特定保健指導制度が構築され,保険者に実施義務がかかることとなった。本稿では制度設計のコンセプトと効果検証について述べる。
「KEY WORDS」特定健診/特定保健指導/メタボリックシンドローム/評価

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る