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特集 ロコモティブシンドローム,サルコペニアとフレイル:それらの概念・現状と将来展望

サルコペニア サルコペニアへの介入と成果

金憲経

Pharma Medica Vol.35 No.10, 37-41, 2017

1989年,Rosenbergは加齢に伴う除脂肪体重(lean body mass;LBM)の低下をサルコペニアと定義している1)。この定義を反映するサルコペニアへの介入は,筋量の増大を目指すものである。一方,2010年のEuropean Working Group on Sarcopenia in Older People(EWGSOP)によるサルコペニアの定義は,「筋量減少+筋力低下」,「筋量減少+身体機能低下」,「筋量減少+筋力低下+身体機能低下」である2)。この定義を反映するサルコペニアへの介入は,筋量増大のみならず,筋力向上,身体機能改善を図る介入である。
サルコペニアの原因はさまざまであるが,大きく分けると,疾病関連,身体活動関連,栄養関連サルコペニアに分けられる。本稿では,サルコペニアへの介入手法として検討されている運動介入,栄養介入,薬物介入,複合介入について紹介する。
「KEY WORDS」サルコペニア,運動介入,栄養介入,薬物介入,複合介入

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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