日本糖尿病学会の「糖尿病の死因に関する調査委員会」によるアンケート調査では,2001年~2010年の日本人糖尿病患者(241施設45,708名)の死因が分析された1)。その報告によると,日本人の平均寿命と糖尿病患者の平均死亡時年齢の差は,1971年~1980年には男性で10.3歳,女性で13.9歳であったが,2001年~2010年には男性8.2歳,女性11.2歳まで縮小しており,糖尿病治療の最終目標である「健康な人と変わらないQOLの維持と寿命の確保」2)は少しずつ着実に近づいているようにみえる。
「KEY WORDS」糖尿病,癌,インスリン抵抗性,高血糖
「KEY WORDS」糖尿病,癌,インスリン抵抗性,高血糖