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特集 膵癌への挑戦

膵IPMNの手術適応

廣野誠子山上裕機

Pharma Medica Vol.35 No.1, 19-23, 2017

膵管内乳頭粘液性腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm;IPMN)は,近年,画像診断の精度や技術の向上に伴い,その頻度は増加している。IPMNは,通常型膵癌と比べ,その進行速度は緩やかで予後良好とされている。そのため,良性と診断された場合は,外科的切除ではなく定期的なフォローアップが行われ,悪性を疑う症例のみ,手術の適応と考えられている。すなわち,IPMNの悪性因子を同定し,手術適応を決定することは,IPMNの治療方針において最も重要なことである。しかしながら,IPMNにおける悪性の定義や手術適応に関するコンセプトは,施設間で大きく異なり,確立したIPMNの治療方針はいまだないのが現状である。本稿では,IPMNの手術適応に関する当教室の研究結果と多施設共同研究の結果を紹介し,IPMNの治療方針について述べる。
「KEY WORDS」IPMN,手術適応,悪性,再発

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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