<< 一覧に戻る

特集 がんのバイオマーカー:さらなる早期発見と的確な治療薬選択を目指して

血中microRNAによるがん検出

滝澤聡子

Pharma Medica Vol.34 No.11, 15-17, 2016

ヒトのゲノムDNAは30億個の塩基対からなっているが,mRNAに転写,蛋白質に翻訳されるのは,その2~3%のみであること,蛋白質をコードしていないにもかかわらず,転写される非コードRNA(non-coding RNA;ncRNA)が存在することが知られている。特にncRNAのなかでも,1993年に線虫においてLeeら1)が見いだしたマイクロRNA(microRNA;miRNA)については,生物の発生や分化の過程において重要な役割をもつことが知られるのみならず,がんの発生進展との関係が強く示唆されている。
「KEY WORDS」miRNA,がん,早期発見

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る