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特集 摂食調節機構とその破綻に伴う疾患群

腸内細菌による宿主エネルギー代謝制御機構

Functional interactions between the gut microbiota and host metabolism.

中島啓木村郁夫

Pharma Medica Vol.34 No.5, 21-26, 2016

「はじめに」食事によるエネルギー摂取は,日々のエネルギー利用のために重要である。しかしながら,過度な食事や高カロリー食による過剰エネルギー摂取はエネルギー恒常性の破綻を招き,結果として肥満,さらには糖尿病などの生活習慣病などの代謝疾患を引き起こし,社会的にも大きな問題となっている。このようななか,近年の研究から,腸内細菌の宿主生理機能への関与が大変注目を集めている。腸内細菌は難分解性多糖の分解,生体内・生体外成分の代謝,ビタミンなどの必須栄養素の産生,免疫系への刺激などのさまざまな生理活性を有しており,腸内細菌叢の破綻は肥満や糖尿病などの代謝異常と密接な関係があることが,科学的根拠に基づき明らかとなりつつある。
「KEY WORDS」短鎖脂肪酸,エネルギー代謝,肥満,糖尿病

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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