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特集 多発性骨髄腫の最新情報Ⅱ

再発難治性骨髄腫の生物学とその治療~耐性機序を含めて~

Biology of relapsed/refractory multiple myeloma.

李政樹

Pharma Medica Vol.34 No.1, 65-69, 2016

「はじめに」近年,プロテアソーム阻害薬と免疫調整薬(immunomodulatory drugs;IMiDs)は,幅広く多発性骨髄腫(multiple myeloma;MM)の治療に使用されているもの,治癒に至る症例は限定的であり,多くは薬剤耐性を獲得し,治療抵抗性になっていく。このような再発性骨髄腫細胞が,どのような遺伝子変異をどのように獲得することで薬剤耐性を獲得していくのか,依然不明である。本稿では,これまで報告されている前記に関わる研究報告を概説し,さらには,プロテアソーム阻害薬およびIMiDsの各薬剤への耐性機序について考察する。
「Ⅰ.再発性骨髄腫の遺伝子異常とクローン選択説」MM細胞の薬剤耐性能,すなわち薬剤投与下でも細胞死を回避しながらも増殖・浸潤する能力は,薬剤投与期間中の二次的な遺伝子変異が蓄積する過程で獲得するものと,一般的には考えられている。しかし,MM細胞が薬剤投与期間のどの過程でどのような二次的な遺伝子異常を獲得するのか,さらには,薬剤耐性能をどのようなプロセスで獲得するのかは不明であった。
「KEY WORDS」枝分かれ的,耐性,プロテアソーム変異,セレブロン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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