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特集 腸内細菌up to date:今まさに明らかになりつつある全身疾患への影響

腸内細菌と消化管障害

The relationship between intestinal microbiota and gastrointestinal dysfunction.

水野慎大金井隆典

Pharma Medica Vol.33 No.10, 55-59, 2015

「はじめに」腸内細菌は文字通り腸管内に生着している細菌群であり,ヒトの腸管における100兆個以上ともいわれる総細胞数は,ヒトの体全体の構成細胞数(約60兆個)を凌駕する。そのため,消化管という一臓器内にありながら,腸内細菌叢という総体として,単独の一臓器並みの存在感と影響力を誇っている。ヒトの体内に寄生している,という捉え方もできるが,見方を変えれば見事な共生関係を築いている存在,とも考えられる。本稿では,非常に大きな可能性を有し,興味の尽きない存在である腸内細菌と,その生着場所である消化管の深い結びつきについて概説する。なお,腸内細菌自体の概論については他稿で詳細に解説されているため,本稿では消化管障害との関連に絞って解説を行う。臨床現場で,便秘や下痢を訴える患者に整腸薬を処方している医師は多い。
「KEY WORDS」dysbiosis,脳-腸相関,糞便微生物移植

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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