<< 一覧に戻る

特集 抗血栓療法の最近の動向

急性冠症候群とステント治療における抗血小板療法の役割

Anti-platelet therapy for the patients with acute coronary syndrome.

中川義久

Pharma Medica Vol.33 No.5, 33-36, 2015

「はじめに」急性冠症候群(acute coronary syndrome;ACS)は,ST上昇型心筋梗塞(ST-segment elevation myocardial infarction;STEMI),非ST上昇型心筋梗塞(non ST-segment elevation myocardial infarction;NSTEMI),不安定狭心症(unstable angina;UA)に分類される。ACSは致死的になりうる疾患であるが,冠動脈血行再建を達成することが本質的に重要で,冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention;PCI)を用いての再開通療法は,早期に予後を改善する有効な治療法である。STEMIに対しては,日本循環器学会の急性心筋梗塞(ST上昇型)の診療に関するガイドラインでは,発症12時間以内で,来院後90分以内に病変をバルーン拡張できる場合のprimary PCIは,クラスⅠ(レベルA)とされる1)。一方,NSTEMIとUAに対する血行再建の至適時期に関しては,いまだに確立していない。日本循環器学会のNSTEMIの診療に関するガイドラインでは,患者をリスク分類し,高リスク患者では,PCIを含む早期侵襲的治療を選択するとしている2)。
「KEY WORDS」抗血小板療法,急性冠症候群,冠動脈ステント,ステント血栓症

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る