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特集 救急医療:現状と課題

災害への備えと災害医療 被災した病院の機能存続計画(BCP)

Business continuity plan for the damaged hospital.

中尾博之

Pharma Medica Vol.33 No.3, 37-40, 2015

「Ⅰ.BCP」事業が,甚大な災害被害によって維持できない場合がある。このようなときに,事業体の信頼性の維持や公益性を担保するために,事業内容のうち優先すべき事業を抽出し,目的の変更,人員再配置,役割分担などを行う計画を事業継続計画(business continuity planning;BCP)という。内閣府のBCPの定義では,「マーケティングシェアの低下,企業評価の低下から企業を守る経営レベル戦略的課題を解決する計画」としている。しかし,本来,欧米の産業界において,BCPは従業員や顧客の利益を守るためのものであり,目的を明確にし,業務の回復力(resilience)を保つというところにその根源がある。たとえば,被害を最小限にするためには,①リソース(人員,資源,設備,顧客)を分散管理すること,②環境の整った場所から被害をマネジメントすること,③データのバックアップ体制を構築しておくこと,④プランを複数準備しておくことによって柔軟な対応をすること,が必要である1)。
「KEY WORDS」ビジネス・インパクト分析(BIA),事業,医療型BCP

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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