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特集 骨粗鬆症:超高齢社会における現状と課題

骨粗鬆症とビタミンD,栄養

Osteoporosis and vitamin D:nutrition.

津川尚子

Pharma Medica Vol.33 No.2, 23-30, 2015

「はじめに」ビタミンD(VD)栄養の低下は骨粗鬆症のリスク因子となる。VD不足を含むVD欠乏は世界的にも問題となっており,現在10億人以上と推定されている。従来から知られる「VD欠乏症」とは,小児のくる病や骨軟化症などの顕著な骨病変や,低カルシウム(Ca)血症,副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone;PTH)の異常高値を伴う栄養欠乏症であるが,「VD不足」はCaや活性型ビタミンDである1,25-dihydroxyvitamin D(1,25-D)の血中濃度はほぼ正常で,血中25-hydroxyvitamin D(25-D)濃度低下とPTHの緩徐な上昇を特徴とする。VD不足は外見上の急激な変化を伴わないため発見しがたく,長期間にわたるVD不足状態が骨に対して悪影響を及ぼす。VDの栄養状態を最もよく反映する指標は血中25-D濃度であり,本稿では血中25-D濃度と骨折,骨密度との関係,骨粗鬆症の予防・治療におけるVD必要量,VD栄養改善について概説する。
「KEY WORDS」ビタミンD(VD),目安量,骨密度,骨折リスク,日光照射

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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