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特集 骨粗鬆症:超高齢社会における現状と課題

骨粗鬆症の診断 骨代謝マーカー

Biochemical markers of bone metabolism.

山田真介稲葉雅章

Pharma Medica Vol.33 No.2, 13-17, 2015

「はじめに」骨代謝マーカーは,測定時点での骨吸収と骨形成の状態を反映するバイオマーカーである。骨形成は骨吸収の刺激により惹起されるので,骨吸収マーカー,骨形成マーカーのいずれにおいても,その上昇は骨吸収優位な骨代謝回転の亢進を意味する。すなわち,骨代謝マーカーが高値であるほど骨密度の減少速度が速いということを表す1)。骨粗鬆症は骨密度と骨折により診断されるため,「骨代謝マーカーの上昇=骨粗鬆症」というわけではないが,骨代謝マーカーの測定を行うことで将来の骨粗鬆症発症を予測することができる。また,骨粗鬆症患者では治療前に患者個々の骨代謝状態を把握することでより病態に適した治療薬を選定でき,骨代謝マーカーの変化を追うことで治療効果を評価することができる。日本骨粗鬆症学会は「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」を作成し,骨粗鬆症治療前後に骨代謝マーカーを測定するよう推奨している2)。本稿では,骨代謝マーカーの臨床的有用性や利用上の留意点について,文献学的考察を交え概説する。
「KEY WORDS」骨形成マーカー,骨吸収マーカー,腎機能による影響,薬剤別反応性

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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