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特集 肝癌の薬物療法

再発抑制のための補助治療 分化誘導療法(非環式レチノイド)

Chemoprevention of recurrence after surgery for hepatocellular carcinoma:Achyclic retinoid.

三瀬祥弘長谷川潔國土典宏

Pharma Medica Vol.33 No.1, 63-65, 2015

「はじめに」近年,肝細胞癌(hepatocellular carcinoma;HCC)に対する切除・ラジオ波焼灼療法など局所治療は,安全性と有効性の面で目覚ましい進歩を遂げた。しかし,根治的治療を行っても,5年再発率は80%を超え1)-3),さらなる予後改善のためには再発予防への取り組みが急務である。非環式レチノイドは,新しく合成されたビタミンAで,これまでの検討でマウスの化学発癌モデルで発癌を抑制することが示され,多中心性発癌の根拠である,治療後に残存する前癌病変を抑制することで,再発を予防する薬剤として期待されている。本稿では,この非環式レチノイドによるHCC再発抑止の機序と,臨床試験での有効性の評価について,最新の知見を交えて概説する。
「KEY WORDS」●肝細胞癌(HCC) ●術後再発 ●非環式レチノイド ●chemoprevention

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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