特集 肝癌の薬物療法
発癌予防のための治療戦略 抗ウイルス治療・インターフェロン
Antiviral therapy:interferon.
Pharma Medica Vol.33 No.1, 47-51, 2015
「はじめに」肝細胞癌が慢性肝疾患を基礎病変として発生することは広く知られており,これら肝癌の高危険群を把握するとともに,発癌抑制に向けての治療の試みが,わが国を中心になされてきた。現在,ウイルス性肝疾患を主体とする肝発癌抑制目的に積極的に試みられている治療としては,①抗ウイルス療法,②脂溶性ビタミンとその誘導体,③その他の肝庇護薬があり,そのほか④嗜好品の作用,が話題になっている。ここでは,C型慢性肝炎・肝硬変に対するインターフェロン(interferon;IFN)の発癌抑制効果,続いてB型肝硬変に対するIFNの発癌抑制効果について述べる。
「KEY WORDS」●B型肝炎 ●C型肝炎 ●インターフェロン(IFN) ●発癌
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