<< 一覧に戻る

特集 肺癌:最新の分子標的療法

ALK陽性肺癌

ALK-positive lung cancer.

曽田学間野博行

Pharma Medica Vol.32 No.11, 27-31, 2014

「はじめに」2007年にわれわれは,非小細胞肺癌の約3~5%にEML4(echinoderm microtubule associated protein-like 4)-ALK(anaplastic lymphoma kinase)融合型遺伝子が存在することを発見した1)。EML4-ALKは非常に強い癌化能を有しており,本遺伝子陽性例における発癌原因であることが証明され,ALKキナーゼ活性阻害薬治療の臨床試験が米国を中心に行われた。2010年にその著しい治療効果が報告され2),さらに2011年には同阻害薬(クリゾチニブ)が米国で,2012年3月には日本でも製造販売承認を受け,実地医療での処方が開始された。現在,ALK陽性肺癌症例に対する治療戦略においてALK阻害薬はキードラッグと考えられており,クリゾチニブ以外にも複数のALK阻害薬が開発され,その臨床試験の結果が報告されている3)4)。そのうちの1つであるアレクチニブが本年7月に日本での製造販売承認を受け,今後ますますALK陽性肺癌とその治療に注目が集まっている。本稿では,本融合型遺伝子の特徴ならびに診断法から治療と耐性の問題について概説する。
「KEY WORDS」EML4-ALK,ALK阻害薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る