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文学にみる病いと老い

第80回 「羅生門」芥川龍之介

長井苑子泉孝英

Pharma Medica Vol.32 No.4, 104-108, 2014

京都*1にずっと暮らしている. 鴨川*2より東の左京区*3に住んで, 左京区内で働いていたころは, 京都の歴史にも, 奥深さにも, それほど関心を持たないままに, 日常の仕事をこなすことに多くの時間をとられていた. しかし, 毎日, 比叡山*4, 大文字山*5を眺めながら仕事ができ, すこし外へでると, 四季の移り変わりが美しい鴨川辺を楽しんでいたものである. 京都の中京区三条通高倉の地で仕事をして8年目となる. この場所は, 白河法皇*6, 鳥羽天皇*7とかかわった女性, 待賢門院璋子*8の晩年の地である. 眼前の三条通は, 往時は, 東海道*9から西へつながる交通の要路であった. 話は変わるが, 最近, 冷凍食品工場で契約社員の従業員*10が農薬*11を食品に故意に添加するという事件が起こった. この従業員は逮捕されたが, 年収200万円という生活保護*12以下の給料で働いており, 不満をもらしていたという.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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