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                関節リウマチ治療の最前線;現状と展望
              
 4剤の生物学的製剤をどう使い分けるか?
                  掲載誌
                
 
                  Pharma Medica
                  Vol.28 No.3 33-37,
                  
                    2010
                  
 
                    著者名
                  
  
                          亀田 秀人
                        / 
                          竹内 勤
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          特集
                        / 
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                    疾患領域
                  
  
                          膠原病・リウマチ性疾患疫
                        / 
                          骨・関節
                        
                    診療科目
                  
  
                          一般内科
                        / 
                          整形外科
                        / 
                          リウマチ科
                        / 
                          老年科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Pharma Medica
                    
 「はじめに」関節リウマチ(RA)の治療で最も重要なことは予後予測である. これは機能予後と生命予後を含み, 現時点での身体機能評価, 病型(関節外症状や自己抗体のプロファイル), 疾患活動性(診察や血液検査でリアルタイムに評価したもの, およびX線画像で後ろ向きに評価したもの)がその判断根拠となろう1). 生物学的製剤として腫瘍壊死因子(TNF)を標的とした製剤では, 欧米より数年遅れて2003年にわが国でインフリキシマブが承認されて以来, 2005年にエタネルセプト, 2008年にはアダリムマブが市販された. 一方, インターロイキン(IL)-6を標的とした製剤は大阪大学を中心に開発が進められて2008年に世界に先駆けてRAに承認され, 欧米では2010年にようやく承認された. RA患者にとって, 治療の選択肢が増えるのは大いに歓迎すべきことであり, 今後さらにTNFを標的とした2製剤(ゴリムマブとセルトリズマブ)の他, T細胞やB細胞を標的とした生物学的製剤も市販されると, 合併症などを考慮したテーラーメードの薬剤選択がさらに前進するであろう.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。