アルツハイマー病(Alzheimer's disease: AD)の病理学的特徴として,アミロイドβ(amyloidβ:Aβ)からなる老人斑,神経原線維変化(neurofibrillary tangle:NFT),および神経細胞死・脱落がある。ADでは,Aβの異常凝集・沈着によりNFTや神経細胞死が引き起こされ,認知症が生じるとされている(アミロイド仮説)1)。つまり,Aβ凝集はADにおける神経変性の最も上流にあり,重要な治療標的と考えられてきた。Aβの凝集過程においては,モノマーから低分子量オリゴマー,プロトフィブリルを含む高分子量オリゴマー,そしてフィブリルが形成され,フィブリルはさらに集合してアミロイドプラークを形成する。Aβ凝集体のなかでは,早期・中間凝集体である低分子量オリゴマーや高分子量オリゴマーは最終段階のフィブリルよりも神経毒性が強く,Aβオリゴマーが神経変性を引き起こしている可能性が考えられている(オリゴマー仮説)2)-7)。
特集 認知症の地域医療連携-抗Aβ抗体薬発売1年後の現状と課題-
②抗Aβ抗体薬治療時代の認知症診療
掲載誌
The Curator of Neurocognitive Disorders
Vol.2 No.3 31-34,
2025
著者名
篠原 もえ子
/
小野 賢二郎
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
精神疾患
/
神経疾患
/
脳血管障害
診療科目
神経内科
/
精神科
/
老年科
媒体
The Curator of Neurocognitive Disorders
Key Words
アミロイドβ
/
レカネマブ
/
ドナネマブ
/
軽度認知障害
/
アルツハイマー病
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

