アミロイド陽電子放出断層撮影(positron emission tomography:PET)は,アルツハイマー病(Alzheimer's disease:AD)患者の脳内にみられるアミロイドβ(amyloid β:Aβ)をヒト生体で可視化する画像技術である。(論文としては)2004年に,初めての実用的なアミロイドPETリガンドである11C-Pittsburgh Compound-B(PiB)1)が報告され,その後デリバリー配送も可能な18F標識のアミロイドPETリガンドも数多く開発された。その登場以後,アミロイドPETはADを中心とした認知症研究ならびに創薬過程を力強く牽引し続けてきており,現在では欠かすことの出来ない基盤的技術となっている。

本邦においても,3剤の18F標識のアミロイドPETリガンド(florbetapir2),flutemetamol3),florbetaben4))が,アミロイドPET検査用の診断薬ないしはその自動合成装置として薬事承認を受けている。さらに,抗Aβ抗体薬の保険収載に伴い,アミロイドPET検査も2024年12月に保険収載された。