特集 認知症検診の現状と課題
②認知症予防と早期スクリーニング
掲載誌
The Curator of Neurocognitive Disorders
Vol.2 No.2 20-23,
2025
著者名
根本 みゆき
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関根 彩
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太田 深秀
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根本 清貴
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新井 哲明
記事体裁
抄録
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特集
疾患領域
精神疾患
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神経疾患
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脳血管障害
診療科目
神経内科
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老年科
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精神科
媒体
The Curator of Neurocognitive Disorders
Key Words
多因子介入
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認知力アップデイケア
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機械学習
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日常生活動作
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早期スクリーニング
認知症対策において,早期診断および早期治療の重要性が高まっている。その背景として,軽度認知障害(mild cognitive impairment:MCI)を含む早期段階で運動や脳トレーニングなどの非薬物療法を導入することで,認知機能低下の進行を遅らせる効果が複数の研究で確認されていることや,近年使用が開始されたアルツハイマー病(Alzheimer's disease:AD)に対する抗アミロイドβ(amyloid β:Aβ)抗体薬がMCIを含む早期段階での投与を前提としていることなどが挙げられる。また,現在用いられているADの早期診断に必要なバイオマーカー検査である脳脊髄液(cerebrospinal fluid:CSF)検査および分子イメージングは,侵襲的あるいは高額であることから,非侵襲的かつ安価な早期スクリーニング法の開発が求められている。本稿では,筆者らが取り組んでいる非薬物療法の実践および日常生活動作の機械学習による解析を用いた認知症早期スクリーニング法の開発を中心に紹介する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

