アルツハイマー病(Alzheimer's disease:AD)は,認知症の原因として最も頻度が高い。1906年にAlzheimerによりADの最初の患者であるAuguste Deterが報告1)され,老人斑および神経原線維変化(neurofibrillary tangle:NFT)などの神経病理学特徴が明らかになった。さらに,1992年にADの病態として認知症発症の約20年前から細胞外へのアミロイドβ(amyloid β:Aβ)の蓄積が始まり,その後に細胞内へのリン酸化タウ(p-tau)の蓄積によるNFTが生じ,神経細胞変性に至るという「アミロイド仮説」が提唱された2)。この仮説をもとにAβを分子標的とした疾患修飾薬および発症前段階での診断を可能とするバイオマーカー(biomarker:BM)の開発が進展した。
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アルツハイマー型認知症
掲載誌
The Curator of Neurocognitive Disorders
Vol.1 No.2 8-11,
2024
著者名
木村 成志
記事体裁
抄録
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連載
疾患領域
精神疾患
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神経疾患
/
脳血管障害
診療科目
神経内科
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老年科
/
精神科
媒体
The Curator of Neurocognitive Disorders
Key Words
アルツハイマー病
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バイオマーカー
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陽電子放出断層撮影
/
単一光子放射断層撮影
/
核磁気共鳴画像
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

