日本血栓止血学会が『旧厚生省DIC診断基準』(旧基準)の不備を修正してよりよい基準(『日本血栓止血学会DIC診断基準2017年版』:新基準)を作成しようとした際,まず,旧基準の修正を行う方法が良いのか,まったく新規の基準を作成する方法がよいのかについて,議論がなされた。その結果,日本においては,旧基準を用いて各種薬剤のDIC臨床試験が行われてきた長い歴史があるため,まったく新規の基準を作成するのは不適当であり,旧基準を基本にすべきであると結論付けられた。必然的にスコアリング法による基準とすることとした(図1,表1,表2)1)。
次に,分子マーカーを用いた解析などによって,DIC病態は基礎疾患によって大きく異なっていることが明らかになっている現在,1つの基準ですべてのDICを診断することの限界が指摘された。基礎疾患によってDIC基準を使い分けるべきとの意見に収束された。

