巻頭企画
②DICの病態と疫学
掲載誌
Land-Mark in Thrombosis & Haemostasis
No.2 12-17,
2022
著者名
朝倉 英策
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
血液
診療科目
血液内科
媒体
Land-Mark in Thrombosis & Haemostasis
播種性血管内凝固(disseminated intravascular coagulation;DIC)は,基礎疾患の存在下に全身性持続性の著しい凝固活性化をきたし,細小血管内に微小血栓が多発する重篤な病態である。凝固活性化とともに線溶活性化がみられるが,その程度は基礎疾患により相当な差異がある。進行すると血小板や凝固因子といった止血因子が低下し,消費性凝固障害(consumption coagulopathy)の病態となる(図1)¹⁾。
DICの2大症状は,出血症状と臓器症状であるが,臨床症状が出現すると予後はきわめて不良となるため,臨床症状の出現がない時点で治療開始するのが理想である。
DICの基礎疾患は多く知られているが,そのなかでも急性白血病,固形がん,敗血症は3大基礎疾患である(基礎疾患の詳細は,本誌内の「Land-Mark in DIC:日本血栓止血学会DIC診断基準2017年版」〔p42〕を参照)。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

