予後良好と考えられる早期前立腺癌に対する過剰診断，過剰治療を回避できる監視療法は，現実的な対応策として国内外のガイドラインにおいて高い推奨を得ている１）-３）。本稿では，世界と日本における監視療法の現状を概説し，日本発の前向き観察研究であるProstate Cancer Research International：Active Surveillance（PRIAS）-JAPANの最新成績を紹介するとともに，今後の展望について述べる。